2014/09/20

卒業生に聞く、大卒・社会人から進学した私

杉山智穂さん
杉山智穂さん

今回紹介する杉山智穂さんは、大学卒業後、一度社会人を経験し広デに入学。この春に卒業し、今年度から東京の広告制作プロダクションで、本当の意味での「新たな一歩」を踏み出しています。そんな杉山さんに、実際はどんな心境の中で広デへ入学し、そして今があるのかをたずねてみました。


大学を卒業し、広デに進学しようと思った経緯を教えてください。

大学で広告のゼミを専攻していたのですが、そこでは広告概論・企業戦略・販促企画などを学び広告について興味が深まっていました。
結果、企画して終わりではなく、デザイナーという職が視野に入りました。それでも大学卒業後すぐに専門学校へとはいかず、一般職に就きました。
その2年後、広デに入学することを決めます。広デに進学を決めた理由はいくつかありますが、一般的にビジュアルデザインと言われるものが「広告」につながることはわかっていましたので、それが学べるかを重視しました。また説明会や体験で学校を訪ねたとき、その学校の学生を見ていました。他のデザインの専門学校と比べると学生が落ち着いた印象があり、私の肌に合うと思いました。

大学卒でも就活を期に進路を考え、新たに学びたいと思う方も多いようなのですが、年齢のことを考える方も多いようです。その点はどうでしたか。

自分がやりたいことはやりたいわけで、就職し、3年である程度の技術や経験が備わった年齢が30歳であれば、大丈夫ではないかとも思いました。
年齢もそうですが、大学卒業後に一度社会人経験をし、24~25歳というタイミングで学び始めたからこそよかったことがたくさんあったように思います。アイデアを出す場面で、先生が「10代が考えるには難しいことかもしれない」と言っていたことがあるのですが、これは確かに一理あると思うのです。「広告」は性質上、ほとんどが大人に向けたものであるからこそ、ある程度の年齢にならないと考えもしないようなことがネタになることが多いと思います。私の同期は若いのにしっかりしてたり好奇心旺盛の子が多かったので、実際は年齢だけでくくれないと思いますが。

大卒や社会人からの進学を考えている方がいると思います。メッセージがあればお願いします。

人はそれぞれ「ここしかない」というタイミングが違うでしょうし、家庭の事情や気持ちの状態によってそのタイミングは左右されるかもしれません。一番に考えなければならないのは、「明確な目標を持って学ぶ」ということ。中・長期的な人生の構想を描いた上で、その時々の自分にとっての最善と思われる方法を選べば多少課程が前後しても、ゴールへの道は踏み外さないはずです。同時に、こうして私が望んだ職業に就けているのは、家族の理解と協力なしにはありえません。私の想いを優先して支援してくれた家族には感謝しています。コンペティションなどで受賞の報告をする度、とても喜んでくれていましたし、上京して働いている今も、私の関わった広告が見れるのを楽しみにしてくれています。それもある意味、家族孝行のカタチなのかな、と感じています。

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